抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では高力ボルトを対象にした遅れ破壊評価法の現状と展望について述べた。遅れ破壊の研究が多くなされてきプF13Tの高力ボルトで遅れ破壊が多数発生したのを契機にボルトの遅れ破壊研究が進められた。遅れ破壊試験法のJIS原案も提案されたが,水素侵入条件が実際の大気腐食環境に対応していないことから,原案にとどまった。その後,水素量に着目した汎用的で定量的な遅れ破壊評価法の検討が進められた。定荷重試験法,Wangらの切欠き形状を変えたSSRT試験法,また,長時間を要するSSRT試験に代る筆者らの提案になる通常の引張試験速度での短時間で評価するCSRT(Conventional Strain Rate Technique)試験法について解説した。遅れ破壊の抵抗力として,疲れのSN曲線に対応するP-S-H評価に言及した。