抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ケイ酸質植物プランクトンは多くの海域で主要な一次生産者であり,ケイ素の動態は海洋の物質循環に大きな影響を与える。近年,蛍光試薬PDMPOを使用したプランクトンによるケイ素の取り込みを調べる手法が開発された(Leblanc & Hutchins 2005)。珪藻類は海水中の溶存ケイ素を取り込み細胞内で単量体のケイ素を重合化させケイ素を沈着させるが,PDMPOはその重合体のケイ素に結合する。すなわち,PDMPOを添加して培養を行うと,新たに殻が形成された部位がUV励起光下で黄緑色の蛍光を発する。従って,どのような生物群がケイ素動態に大きく関わっているかを明らかにすることができる。本研究では,親潮域において,PDMPOを用いて培養実験を行うことにより,本海域のケイ素動態に重要な役割を果たすケイ酸質植物プランクトンの増殖特性を明らかにすることを目的とした。(著者抄録)