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J-GLOBAL ID：200902219985846247   整理番号：09A0283189

(111)面に配向した窒化チタン複合表面改質膜の性能評価

Performance Evaluation of (111) Preferred Oriented Titanium Nitride Duplex Coatings

著者 (5件)： 石井淳哉 (YKK) ,  春山義夫 (富山県大 工) ,  河村新吾 (YKK) ,  堀川教世 (富山県大 工) ,  岩井善郎 (福井大 大学院工学研究科)
資料名： トライボロジスト  (Journal of Japanese Society of Tribologists)
巻： 54  号： 3  ページ： 209-216  発行年： 2009年03月15日 
JST資料番号： F0390A  ISSN： 0915-1168  CODEN： TORAEO  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では基材の窒化処理とイオンプレーティングによるTiN被覆を組み合わせた複合表面改質膜について成膜方法を検討し,被膜の機械的特性の改善をした。これにより得た主な知見を次に示した。1)HCD(ホローカソード放電)イオンプレーティングで,製膜面が常に蒸発源を向く方法をとることにより,(111)面に強く配向した被膜が得られやすくなること,2)しゅう動試験での被膜寿命は,(111)面と(200)面の回折強度比と相関関係があり,回折強度比の大きいものほど被膜寿命が長いこと,また回折強度比が100を超えるN-coatingは,スクラッチングを発生せずマイクロチッピングのみで摩耗が進行するため被膜寿命が約2倍に延長すること,3)回折強度比の増加に伴う損傷形態の変化は,破壊靭性の向上ならびに圧縮残留応力の増加により,複合改質膜のしゅう動面に生じるクラックの発生が抑制され,それを起点とするスクラッチングが生じ難くなるためであること。

シソーラス用語： *チタン化合物 ,  窒化物 ,  イオンめっき ,  *表面改質 ,  摩耗特性 ,  *複合膜 ,  ホロー陰極放電 ,  X線回折 ,  皮膜 ,  亀裂発生 ,  引かき試験 ,  アルミニウム合金 ,  *性能評価 ,  残留応力 ,  破壊靱性 ,  工具鋼 ,  被覆 ,  摩擦試験 ,  耐摩耗性 ,  摩擦係数 ,  寿命評価
準シソーラス用語： *窒化チタン

分類 (2件)： 気相めっき  (WC08022K) ,  潤滑一般  (QB02010S)

引用文献 (18件)：

• 安丸尚樹. イオン窒化後, 窒化チタンを被覆されたオーステナイト系304ステンレス鋼の機械的性質. 日本金属学会誌. 1992, 56, 104
• BJORK, T. Physical Vapour Deposition Duplex Coatings for Aluminium Extrusion Dies. Wear. 1999, 225-229, 1123
• BJORK, T. Wear of Surface Treated Dies for Aluminium Extrusion-a Case Study. Wear. 2001, 249, 316
• BATISTA, J. C. A. Micro-Abrasion Wear Testing of PVD TiN Coatings on Untreated and Plasma Nitrided AISI H13 Steel. Wear. 2002, 249, 971
• PODGORNIK, B. Wear Resistance and Anti-Sticking Properties of Duplex Treated Forming Tool Steel. Wear. 2003, 254, 1113

タイトルに関連する用語 (4件)： 配向 ,  窒化チタン ,  表面改質 ,  性能評価