抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
昼温/夜温を20/15°C,25/20°Cおよび30/25°Cに制御した人工光ファイトロン内で,近年サラダ用として我が国で生産が開始されたロケット(Eruca sativa,ロケットサラダ,ルッコラ,ガルギール,アルーグラなどとも呼ばれる。和名はキバナスズシロ)を育て,サラダ野菜としての生育と品質に及ぼす温度の影響を検討した。50日後の地上部新鮮重は20/15°C区で最も大きく,高温ほど劣る傾向にあった。葉色については,明度L
*値は25/20°C区および30/25°C区,色度a
*値は20/15°C区,色度b
*値は30/25°C区で高く,20/15°C区は緑色が濃く,30/25°C区は黄色味を帯びていた。官能検査の結果,外観の評点は30/25°C区で低く,香りおよび辛味の評点は30/25°C区で高かった。総合的評価であるサラダとしての好みの評点は20/15°C区で高く,温度が高いほど低下する傾向にあった。辛味成分イソチオシアネートの葉における濃度は高温ほど高かった。以上のように,サラダ用野菜としての生育および品質に対しては20/15°Cが最適であった。(著者抄録)