抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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既往研究では伝統的建造物保存地区の建築物外観の色彩及び材料の現状として都市部を対象とするものが多いが,本研究では山間部(京都府南丹市美山町北部集落)を対象として色彩及び材料の傾向,それらの相互関係を調査した。この地区は文化庁の重要伝統建造物群保存地区に選定され,同町の保存条例が制定されて,建築物外観の様式,材料及び色彩の基準が設定されている。初めに,屋根,壁,建具の部位に使用されている材料の割合を建物の形態別に調べた。次に,建物全体の色彩に関して,ヒュー,バリュー及びクロマの分布状態(色彩傾向)を調べた。材料に関する調査結果として,屋根は茅,瓦,トタンが多く,壁はプラスターが多く,建具は木製,アルミサッシが多いが,それらの割合は建物形態による特徴もあった。全体的な色彩傾向の調査結果としては,暖色,中明度,低彩度であった。