抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1800年の始めには10億人であった世界の人口はいまや60億人を超え,2020年代には100億人以上になることが予測されている。一方耕作可能な農地面積は,増加する四つのF(food,feed,fuel,およびfiber)に対する需要をみたすことができず,このことは21世紀の大きなチャレンジとなっている。古典的な作物育種法では遺伝子に対するアクセスが近縁種に限定されていたが,過去10年間にわたるゲノム配列探索の努力によって,多くの機能を持つ異なる種に由来する多元的遺伝子へのアクセスが可能になった。理想的なケースには,特定の形質を持つ蛋白質をコードする遺伝子類は形質転換植物中で理想的に行動するが,発現/折畳み/安定性が損なわれているために,しばしば最終的な目的を果たすためにさらに蛋白質の再設計が必要な場合がある。ここでは蛋白質工学についての最先端の技術に対する全体的なレビューを行い,構造と配列に基づく遺伝子工学,コンピューターを利用したデザイン,分子的進化,作物改良への応用などについて解説した。