抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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空港等交通機関の保安検査場における爆薬検知方法としては,主にX線透過による物質の形状及び密度情報から爆薬の有無を判断をする方法が用いられている。しかし,爆薬そのものを特定して検知する技術が必要とされている。本研究においては,多くの爆薬に含まれる窒素に生じる核四重極共鳴(NQR)周波数が物質固有であることを利用して,NQR信号計測により爆薬の同定検知を行うことを目的とした。本研究では,平面検出コイルおよび大容積の検出コイルを持つNQR爆薬検知装置を開発し,不爆化RDX等を用いた遠隔検出実験によりその有用性を検証した。手荷物検査用に製作した大容積コイルを用いた検査装置に対しては,空港保安検査場における実証試験としてX線検査装置との比較ブラインド試験を実施した。結果から算出されたNQR検査における誤検出率は,X線検査の10分の1程度であった。以上の結果より,NQR技術の爆薬検知への適用可能性及び有用性が実証された。