抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究では,床面に敷設されたRFIDタグとスリッパ型RFIDリーダを用いて行う歩行行動追跡について,RFIDタグの貼付間隔や貼付レイアウト,歩行経路条件の違いがトレース精度にどのような影響を及ぼすかを明らかにし,システムの有効性を確かめた。1)歩行速度が速くなるとトレース精度は低下する傾向があるため,歩行速度が速い若年層が利用する場面ではRFIDタグを高密度に貼付したほうがよい。2)タグの貼付レイアウトを変更しても,アンテナ位置がつま先では,トレースの精度の向上は期待できない。3)曲線的な動きは,正方形グリッドでは捉えにくいため,総合的に考えると,正三角形グリッドの方が歩行行動追跡には適している。4)貼付間隔を300mm,貼付レイアウトを正三角形グリッド,アンテナ設置位置をかかと,アンテナサイズを大とした場合,本システムにおける自由歩行のトレース精度はα=0.8程度となる。これは実用範囲にあると考えられ,本システムは歩行行動追跡に有効な手段であることが明らかになった。