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J-GLOBAL ID:200902221224010131   整理番号:08A0652559

巨大クラゲのNemopilema nomuraiの大発生:東アジア沿岸海の漁場維持管理に対する脅威

Blooms of the giant jellyfish Nemopilema nomurai: a threat to the fisheries sustainability of the East Asian Marginal Seas
著者 (1件):
資料名:
巻:号: Supplement  ページ: 125-131  発行年: 2008年05月 
JST資料番号: L3253B  ISSN: 1880-8247  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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東アジア沿岸海(すなわち渤,黄,東シナ,日本の各海)の固有種であるエチゼンクラゲNemopilema nomuraiは,体サイズが巨大(傘の最大直径は約2m,湿重量200kg)で,時折,個体数の大爆発を起こす傾向があるという点で特異的である。本種の集団繁殖は歴史的には約40年にたった1回(すなわち1920,1958および1995年)と報告されているが,最近,すなわち2002,2003,2005,2006年と頻繁になってきている。水循環の時空分布と物理学的モデリングの二者に関する蓄積された知識によれば,黄海と東シナ海では4月から6月にかけて,medusaeが底生性のポリプから放出され,対馬暖流によって日本海に運ばれる。2005年のこの発生は歴史上最大の可能性がある。夏の間毎日3~5×108個ものmedusaeが対馬海峡を通過し,商業漁師から10万件を超える苦情が寄せられた。N.nomuraiの最近の発生は,水温上昇や富栄養化,沿岸改修,および中国沿岸水域における過剰漁獲といった環境変化に帰因している可能性がある。頻発するクラゲの発生は,世界最大の漁場の一つである東アジア沿岸海の漁場の持続性に対して,明らかに脅威となり得る。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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プランクトン  ,  異種生物間相互作用 
引用文献 (33件):
  • Arai MN (2001) Pelagic coelenterates and eutrophication: a review. Hydrobiologia 451: 69–87.
  • Chang PH, Isobe A (2003) A numerical study on the Changjiang diluted water in the Yellow and East China Seas. J Geophys Res C 108: 3299.
  • Cheng J, Li S, Ding F, Yan L (2004) Primary analysis on the jellyfish bloom and its cause in the East China Sea and the Yellow Sea. Modern Fish Inf 19: 10–12. (in Chinese)
  • Dawson MN (2003) Macro-morphological variation among cryptic species of the moon jellyfish, Aurelia (Cnidaria: Scyphozoa). Mar Biol 143: 369–379.
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