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J-GLOBAL ID：200902221640951468   整理番号：09A0223066

ダイズのフィトアレキシンであるグリセオリン生合成の主要なプレニル化段階を触媒するプテロカルパン4-ジメチルアリルトランスフェラーゼに対するcDNAの分子クローニングと特性づけ

Molecular Cloning and Characterization of a cDNA for Pterocarpan 4-Dimethylallyltransferase Catalyzing the Key Prenylation Step in the Biosynthesis of Glyceollin, a Soybean Phytoalexin

著者 (5件)： AKASHI Tomoyoshi (Nihon Univ., Kanagawa, JPN) ,  SASAKI Kanako (Kyoto Univ., Uji, JPN) ,  AOKI Toshio (Nihon Univ., Kanagawa, JPN) ,  AYABE Shin-ichi (Nihon Univ., Kanagawa, JPN) ,  YAZAKI Kazufumi (Kyoto Univ., Uji, JPN)
資料名： Plant Physiology  (Plant Physiology)
巻： 149  号： 2  ページ： 683-693  発行年： 2009年02月 
JST資料番号： C0606A  ISSN： 0032-0889  CODEN： PLPHA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： グリセオリンはプテロカルパノイド骨格とC5プレニル置換基に由来する環状エーテル修飾を持つダイズのフィトアレキシン類の総称であり,その生合成に関与する酵素類と酵素類をコードする遺伝子類については早くから特性づけされてきたが,生合成の後期段階に関与する遺伝子類は明らかにされていない。しかし最近プテロカルパンへのジメチルアリル鎖の付加を行うプレニルトランスフェラーゼについては多くの研究者によって興味を持たれている。トコフェロール生合成経路のホモゲンチジン酸フィチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子類と相同な三つのダイズEST配列に候補遺伝子類を狭め,それらの中からグリセオリンIの直接的前駆体を生成するジメチルアリル二リン酸:(6aS,11aS)-3,9,6aトリヒドロキシプテロカルパン[(-)-グリシノール]4-ジメチルアリルトランスフェラーゼ(G4DT)をコードするcDNAを同定した。色素体標的シグナル配列によってもたらされる蛋白質をコードする全長のcDNAを若いダイズ苗から単離し,組換酵母ミクロソーム類を用いて,遺伝子産物の触媒機能を確認した。G4DT遺伝子の発現は,イソフラボノイド経路に関係する遺伝子類と同様に,培養したダイズ細胞においてフィトアレキシン生合成誘導の5~24時間後に強くアップレギュレートされていた。グリセオリンIのプレニル部分は,炭素13標識グルコースを用いたトレーサー実験およびNMR測定によって,メチルエリトリトール経路に由来していることがわかり,G4DTの予測した色素体局在と一致していた。

シソーラス用語： *ダイズ ,  *フィトアレキシン ,  *プレニルトランスフェラーゼ ,  生合成 ,  プレニル化 ,  cDNA ,  遺伝子クローニング ,  *遺伝子発現 ,  炭素13 ,  標識法 ,  色素体 ,  生体内分布 ,  代謝経路 ,  フェノール類 ,  酸素複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物 ,  ジオール ,  *分子遺伝現象
準シソーラス用語： *プテロカルパン4-ジメチルアリルトランスフェラーゼ ,  メチルエリトリトール経路

分類 (4件)： 植物の生化学  (EH01050J) ,  酵素一般  (EB09010D) ,  遺伝子発現  (EC02040Q) ,  豆類  (FC03035U)

物質索引 (1件)： グリセオリンI

タイトルに関連する用語 (11件)： ダイズ ,  フィトアレキシン ,  生合成 ,  プレニル化 ,  段階 ,  触媒 ,  プテロカルパン ,  ジメチルアリルトランスフェラーゼ ,  cDNA ,  分子クローニング ,  特性づけ