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J-GLOBAL ID：200902221691192227   整理番号：09A0535493

コルヒチンの減圧吸収法によるカンキツ4倍体作出の効率化

Efficiency of citrus tetraploidy production by the colchicine decompression absorption method.

著者 (4件)： 政本泰幸 (愛媛県農林水研 果樹研究セ) ,  喜多景治 (愛媛県農林水研 果樹研究セ) ,  兵頭洋仁 (愛媛県農林水研 果樹研究セ) ,  高木信雄 (愛媛県農林水研 果樹研究セ)
資料名： 愛媛県農林水産研究所果樹研究センター研究報告  (Bulletin of the Fruit Tree Research Center, Ehime Research Institute of Agriculture, Forestry and Fisheries)
号： 1  ページ： 25-31  発行年： 2009年03月 
JST資料番号： X0564B  ISSN： 1883-7220  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 従来4倍体は腋芽のコルヒチン浸漬により作出していたが,高濃度では枯死が多く,低濃度では作出率が低かった。本報告では高接ぎ可能な結果母枝や苗木のインタクトな結果母枝にコルヒチンを減圧吸収させることによって4倍体作出の効率化を図った。(1)コルヒチンの減圧吸収処理した結果母枝272本から255本の新梢が発生して,17本が枯死した。減圧吸収法による倍数体発生確率は4倍体で6.6%,キメラで18.4%となり,従来法よりも4倍体で7.3倍,キメラで16.7倍高かった。また減圧吸収法の枯死率は6.2%で,従来法の43.6%と比べて顕著に低かった。(2)コルヒチンを減圧吸収させた穂木から,‘モロ’と‘KIP’の4倍体それぞれ1個体ずつ,および‘南津海’‘タロッコ’‘河内晩柑’‘チャンドラポメロ’‘シークワシャー’他2品種のキメラを合わせて12個体得られた。(3)苗木のインタクトな母枝から,‘河内晩柑’と‘シークワシャー’他3品種の4倍体を20個体,および‘ウィルキング’‘パーソンブラウン’‘KIP’‘スイートライム’他9品種のキメラを37個体得られた。品種では‘シークワシャー’の倍数体発生率が高くて,その発生確率は4倍体で16.0%,キメラで18.7%であった。(4)減圧吸収法において,4倍体発生率が最も高かった処理法は0.1%コルヒチンの15分×2回処理であり,その発生率は14.7%であった。(著者抄録)

シソーラス用語： *ミカン科 ,  *四倍体 ,  枝 ,  倍数体 ,  キメラ ,  苗木 ,  品種 ,  ホルモン調節 ,  フローサイトメトリー ,  脂環式化合物 ,  脂肪酸 ,  エノールエーテル ,  カルボアミド ,  フェノールエーテル ,  エノン ,  芳香族縮合化合物 ,  側鎖アミンアルカロイド ,  シークワーサー ,  ホルモン処理 ,  結果母枝 ,  新梢 ,  ミカン類 ,  幼植物
準シソーラス用語： KIP ,  ウィルキング ,  スイートライム ,  タロッコ ,  チャンドラポメロ ,  パーソンブラウン ,  モロ ,  河内晩柑 ,  柑きつ ,  減圧吸収 ,  南津海

分類 (2件)： 果樹  (FC03042G) ,  作物の品種改良  (FC02030G)

物質索引 (1件)： コルヒチン

タイトルに関連する用語 (5件)： コルヒチン ,  減圧 ,  カンキツ ,  4倍体 ,  効率化