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J-GLOBAL ID：200902221943038609   整理番号：08A0261126

地球温暖化と世界自然遺産の危機:ヒマラヤ,サガルマータ(エベレスト山)国立公園の事例

著者 (1件)： 渡辺悌二 (北大 大学院地球環境科学研究院)
資料名： 地球環境  (Global Environmental Research)
巻： 13  号： 1  ページ： 113-122  発行年： 2008年 
JST資料番号： L3597A  ISSN： 1342-226X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 世界自然遺産に登録されているネパールのサガルマータ(エベレスト山)国立公園の山岳地域における地球温暖化に起因する氷河湖決壊洪水(GLOF)の影響について概説した。人為的な理由で危機遺産リストに現在記載されている世界自然遺産に加えて,温暖化により危機に瀕している自然遺産についてまとめた。サガルマータ国立公園におけるイムジャ氷河湖及びGLOFの可能性について記述した。地形要素,ターミナルモレーンの位置,湖水位,浸漏などの経年変化の解析をもとに,GLOFの発生時期を予測した。イムジャ氷河湖は直ちに決壊する危険性は少ないものの,正確な予測は困難で安全に関する保障は無いため,継続的なモニタリングが必要であるとした。

シソーラス用語： *洪水 ,  *湖沼 ,  *地球温暖化 ,  公園 ,  自然環境 ,  山岳地 ,  氷河 ,  モレーン ,  水位変動 ,  浸潤 ,  ヒマラヤ ,  国立公園 ,  ネパール連邦民主共和国 ,  *氷河湖 ,  世界自然遺産 ,  危機遺産 ,  エベレスト
準シソーラス用語： ネパール王国 ,  ネパール ,  *氷河湖決壊洪水 ,  GLOF ,  サガルマータ国立公園 ,  イムジャ氷河湖

分類 (2件)： 環境問題  (SA01020V) ,  湖沼学,河川学  (DC07050J)

引用文献 (28件)：

• Colette, A., B. Bomhard, A. Byers, M. Cassar, C. Castellanos, P. Dourojeani, M.-J. Elloumi, J. Han, O. Hoegh-Guldberg, M. Khawlie, E. Mcleod, J. Merson, G. F. Midgley, P. J. Mous, D. Olynyk, A. O. Sidi, R. Salm, L. N. Sherpa and C. Young (2007) Case Studies on Climate Change and World Heritage. UNESCO World Heritage Centre, Paris.
• OECD-DAC (2007) A new list of recipients of Official Development Assistance (ODA).(http://www.oecd.org/dataoecd/43/51/35832713.pdf).
• 渡辺悌二 (2007) ヒマラヤ・カラコルムの自然と環境問題. 漆原和子・藤塚吉浩・松山 洋・大西宏治 (編), 図説世界の地域問題, ナカニシヤ出版, 100-101.
• Byers, A.(2005) Contemporary human impacts on alpine ecosystems in the Sagarmatha (Mt. Everest) National Park, Khumbu, Nepal. Annals of Association of American Geographers, 95, 112-140.
• Zimmermann, M., M. Bichsel and H. Kienholz (1986) Mountain hazards mapping in the Khumbu Himal, Nepal, with prototype map, scale 1: 50,000. Mountain Research and Development, 6, 29-40.

タイトルに関連する用語 (7件)： 地球温暖化 ,  世界自然遺産 ,  ヒマラヤ ,  サガルマータ ,  エベレスト ,  山 ,  公園