抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ガラス内部にレーザー光を集光すると内部クラックが形成されることが知られている。本稿では,レーザーでガラス内部に形成したクラックを熱割断のガイドとして利用したダイシング法を紹介した。本法は次の2つのプロセスで構成されている。パルスレーザーをウェハ内部に集光しクラックを形成し,レーザー走査とともに集光点を深さ方向に変えて内部クラック層を形成する。次に,CO2レーザ一による熱応力を加え内部クラック層に沿って割断を行う。加工試料としてソーダライムガラス,パイレックスガラスを用いて,内部加工用レーザーにTi:SapphireレーザーとNd:YAGレーザーを,また,形成された内部クラックに熱応力を加え割断するために出力25WのCO2レーザーを用い実験を行った。Ti:Sapphireレーザーで形成される内部クラックは幅20μm以下であり,Nd:YAGレーザーで形成される内部クラックはTi:Sapphireレーザーよりは大きいが,チップに分割する際の力が減少できた。CO2レーザー照射により,試料は内部クラックに沿って割断され,ガラスウエバを3mm角のチップにダイシングすることに成功した。