抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インターネットにおいては,ルータがマルチパス上に柔軟にトラヒックを分割することができれば,ネットワークがより効率的でロバストになる。1つまたは2つの特別なパスがあれば,異なるアプリケーションのために,パスのカスタマイズ,セキュリティ改善,故障対応,及び負荷平衡が可能になる。しかし,インターネット全体にマルチパスルーティングを持たせるためには2つの重大な障害がある。第一に,マルチパスルーティングはインターネットのサイズのネットワークの中で間接的に膨大な計算とメモリを必要とすることになる。第二に,インターネットを構成する独立なネットワークは適切なインセンティブなしではトラヒックの流れに関しての制御を放棄しないと思われる。ここでは,実現可能で互換性のある柔軟なマルチパスルーティング技術として,マルチホーミング,タギング,トンネリング,および既存のインターネットルーティングプロトコルの拡張などの手法を紹介した。