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J-GLOBAL ID：200902223029959200   整理番号：09A0063481

風力発電連系系統の周波数制御のための風車ピッチ角制御とその蓄電池容量削減効果

Blade Pitch Angle Control and its Capacity Reduction Effect on Battery for Load Frequency Control in Power System with a Large Capacity of Wind Power Generation

著者 (4件)： 西崎康 (東京大学 電気工学専攻) ,  入江寛 (東京大学 電気工学専攻) ,  横山明彦 (東京大学 電気工学専攻) ,  多田泰之 (東京電力(株)技術開発研究所)
資料名： 電気学会論文誌 B  (IEEJ Transactions on Power and Energy)
巻： 129  号： 1  ページ： 50-56 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： S0809A  ISSN： 0385-4213  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 風力発電は出力変動が非常に大きく,将来大容量の風力発電が既存系統に連系されると,周波数などの電力品質に支障をきたす恐れがあるとされている。この問題の対策として蓄電池を併設し,風力発電の出力変動を緩和するという提案が検討されている。しかし,蓄電池の高コストを考慮すれば,その容量はできる限り小さく抑える必要がある。そこで,風力発電変動抑制目的で併設された蓄電池の容量を削減するため,ピッチ角制御の出力目標値を下げ,風力発電の出力を変動の少ないものとすることを考えた。そして,大容量の風力発電が連系された系統において,風車ブレードのピッチ角制御が持つ周波数変動抑制量,及び蓄電池容量削滅量を評価することで,ピッチ角制御が系統周波数安定化に貢献できることを示そうとした。今回,ピッチ角制御の周波数変動抑制効果,蓄電池削減効果を定量的に評価する手法を提案し,実際に設計したピッチ角制御系を用いてシミュレーションを行った。その結果,出力目標値を一定とするピッチ角制御が,周波数変動抑制効果,蓄電池容量削滅効果を有することを示した。その上で,蓄電池削減容量と風力電力逸失量の関係からコストの面で最適な蓄電池容量と風車出力目標値が設定できることも示した。

シソーラス用語： *風力発電 ,  *角度 ,  二次電池 ,  回転翼 ,  系統運用 ,  系統安定度 ,  *周波数制御
準シソーラス用語： *ピッチ角度

分類 (1件)： 風力発電  (NB03120Q)

引用文献 (12件)：

• (1) NEDO HP: http://www.nedo.go.jp/database/index.html
• (2) T. Takano: “Natural Energy Power and Energy Storing Technology”, IEEJ Trans. PE, Vol. 126, No. 9, pp. 857-860 (2006-9) (in Japanese)
• 高野富裕:「自然エネルギー発電と電力貯蔵技術」, 電学論B, 126, 9, pp. 857-860 (2006-9)
• (3) 輿水源太郎・蟹江考一・柴田俊和・由本勝久・七原俊也・蓮池 宏:「風力発電の出力安定化のための蓄電池制御方式(その1)」, 平成17年電気学会全国大会, No. 6-084, pp. 146-147 (2005)
• (4) T. Matsuzaka and K. Tuchiya: “Study on Stabilization of a Wind Generator Power Fluctuation”, T. IEE Japan, Vol. 117-B, No. 5, pp. 625-633 (1997-5) (in Japanese)

タイトルに関連する用語 (6件)： 風力発電 ,  連系系統 ,  周波数制御 ,  風車 ,  ピッチ角 ,  蓄電池