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J-GLOBAL ID:200902223108391376   整理番号:09A1125108

磁性流体温熱(MFH)療法応用に対するナノ粒子評価のための生理学条件のシミュレーション

Simulating physiological conditions to evaluate nanoparticles for magnetic fluid hyperthermia (MFH) therapy applications
著者 (3件):
資料名:
巻: 322  号:ページ: 247-252  発行年: 2010年01月 
JST資料番号: H0644A  ISSN: 0304-8853  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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大きい自己加熱容量と低い毒性とを有する磁鉄鉱ナノ粒子は,腫瘍の温熱療法に対する有望な候補である。患者に対する最小投薬量を達成するためには,高い加熱容量を有する磁性ナノ粒子が必要である。さらに,物質の熱容量に対する生理学的因子の影響を調べて,実行可能性を決定する必要がある。本研究では,ラウリン酸で被覆した磁鉄鉱ナノ粒子を,Fe3+:Fe2+比が2:1,5:3,3:2,および4:3での共沈によって調製し,pHはNaOHを用いて制御した。構造特性と磁化特性の評価を,X線回折(XRD)および超伝導量子干渉素子(SQUID)で調べた。その結果,主な種はFe3O4であること,さらに,大部分のナノ粒子が超常磁性を示すことが分かった。全ての磁性ナノ粒子が,磁場強度と交流磁場周波数とに比例する比吸収率(SAR)増大を示した。その中で,3:2の比で調製した磁性ナノ粒子が,最大のSARを示した。3:2比の磁性ナノ粒子についての生理学的因子の影響をさらにテストするため,著者らは,蛋白質(ウシ血清アルブミン,BSA),血糖(デキストロース),電解質(市販のノルムサリン)および粘性(グリセロール)を有する環境のシミュレーションを行い,これら条件下での加熱容量を調べた。その結果は,SAR値が,蛋白質および血糖環境の影響を受けないことを示した。一方,SAR値は,電解質環境では,Naイオンの析出と凝集に起因して有意な減少を示した。グリセロールを含む環境でのシミュレーションの結果は,グリセロール濃度の増大に伴うSAR値の減少を示した。著者らは,さらに,ポリジメチルシロキサン(PDMS)の固体形での磁性ナノ粒子の捕獲による,Neel機構からの加熱容量寄与をテストし,Brown運動に起因する加熱経路を消去した。加熱可能性を測定し,磁性ナノ粒子により発生した全熱の47%がNeel機構からの寄与であることを決定した。磁性ナノ粒子の評価に対して,この方法は,生理学的干渉の効果に対する,高速で低コストの,定性的および定量的情報測定法を与えることを記した。Copyright 2009 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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磁性流体  ,  酸化物結晶の磁性  ,  腫ようのその他の治療法 

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