抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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年代測定法のフィッショントラック法は,鉱物内の
238Uが自発核分裂を起こし,結晶中に残した傷跡(自発トラック)を利用する。自発トラックは,時間経過で増加し,加熱により,短縮・消滅するため,年代測定のほか,自発トラックの長さ分布を測定することにより,温度履歴の評価も出来る。アパタイトは,ジルコンに比べ,ウラン含有量が低く,トラック密度が低いため,アパタイト標準試料で,水平confinedトラック(HCT)を増加させるエッチング条件をまず検討した。アパタイトエッチングには硝酸溶液を用い,5M溶液ではっきりトラックをエッチングでき,測定しやすいことを示した。このことから,HCT増加のためには,5M溶液でエッチングし測定を行い,再エッチングし新たに観察されたHCTを測定する手順が適切と判断された。また,この手法を検証するため,四万十帯中のアパタイトに適用し,再エッチングを行うことで1回のエッチングに対して,1-4倍のトラック長を測定できた。