文献

J-GLOBAL ID：200902223626715134   整理番号：09A0645229

Wnt11はRスポンジン2を介して骨芽細胞の成熟と石灰化を促進する

Wnt11 Promotes Osteoblast Maturation and Mineralization through R-spondin 2

著者 (3件)： FRIEDMAN Michael S. (ThermoGenesis Corp., California) ,  OYSERMAN Sivan M. (ThermoGenesis Corp., California) ,  HANKENSON Kurt D. (Univ. Pennsylvania, Pennsylvania)
資料名： Journal of Biological Chemistry  (Journal of Biological Chemistry)
巻： 284  号： 21  ページ： 14117-14125  発行年： 2009年05月22日 
JST資料番号： E0038A  ISSN： 0021-9258  CODEN： JBCHA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 骨芽細胞の形成でのWnt11の役割を解析した。骨芽細胞の前駆細胞MC3T3E1でWnt11を過剰発現すると,βカテニンの蓄積が増加し,アルカリ性ホスファターゼのBMPによる誘導と石灰化が促進されるとともに,骨芽細胞に関連した遺伝子(Dmp1,Phex,Bsp)の発現が著しく増加した。さらにWntシグナル伝達を促進する分泌性因子Rスポンジン2(Rspo2)の発現も上昇しており,Rspo2を過剰発現するとDmp1,Phex,Bspの発現増加とBMP誘導性石灰化が進行し,逆にRspo2をノックダウンするとWnt11による骨芽細胞の成熟は阻止された。Tcfのドミナントネガティブでβカテニンシグナル伝達を遮断すると,骨芽細胞関連遺伝子発現と石灰化が阻害されたが,Rspo2過剰発現の効果を阻止できなかった。したがって,Wnt11はβカテニンを介してRspo2の発現を活性化し,それにより骨芽細胞を成熟させることがわかった。

シソーラス用語： *分泌タンパク質 ,  *タンパク質 ,  細胞情報伝達 ,  *骨芽細胞 ,  培養細胞 ,  マウス ,  アルカリ性ホスファターゼ ,  骨形成因子 ,  遺伝子 ,  糖タンパク質 ,  石灰化 ,  DNA結合タンパク質 ,  転写因子 ,  非ヒストンタンパク質 ,  カテニン ,  遺伝子発現 ,  遺伝学実験技術
準シソーラス用語： BMP-2 ,  DMP1 ,  MC3T3-E1細胞 ,  PHEX遺伝子 ,  RNA干渉法 ,  *Rスポンジン2 ,  TCF転写因子 ,  *Wnt11 ,  βカテニン ,  ドミナントネガティブ ,  骨シアロ蛋白質

分類 (4件)： 骨格系  (EJ10030R) ,  運動器系の基礎医学  (GG01020B) ,  細胞生理一般  (EF02010S) ,  生物学的機能  (EB03040U)

タイトルに関連する用語 (5件)： Wnt11 ,  骨芽細胞 ,  成熟 ,  石灰化 ,  促進