抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中心周波数が10kHz程度の帯域雑音信号を用い,これによって生じる定在波を利用して距離推定を行う方法について述べ,計算機シミュレーションにより本手法の原理的な検証を行った。さらに,実音場における実験により,近距離かつ複数の測定対象に対して有効な距離推定手法であることを実証した。初めに,定在波を用いた距離推定の原理を解説した。次に,可聴音域を想定した計算機シミュレーションでは,帯域雑音信号を用い,観測波形をもとにパワースペクトルを求めた。試行数を1000回まで増やし,パワースペクトルを平均処理によって平滑化し,距離スペクトルから測定対象距離を確認した。また,実験により求められた距離スペクトルでは,1000回の平均処理では測定対象の距離に明確なピークが見られるが,100回程度の平均処理に対しては測定対象物が存在しない位置にも比較的大きなピークが見られることを述べた。