抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自動車リース契約の特徴として,ユーザーが5年程度の契約で月額使用料を支払うこと,購入時に残存価額を設定し車輌本体価格から差し引くこと,契約満了時の損傷に対してユーザーが現状回復費用を負担すること(リース条件),契約満了後に車輌を中古車市場で売却することなどがある。残存価額の推定精度とリース条件の設定内容がリース会社の利益率を左右する。本稿は中古車オークションデータを用いて,リース条件の設定方法,ならびに残存価額の推定手法を確立することを目的とした。また,戦略マップと呼ぶ,条件設定に応じた期待利益率を提示する手法を提案する。以下1)-4)にて分析した。1)分析対象データと基礎分析,2)分析の方針と手法の提案,3)関連研究,4)提案手法の適用:落札金額に影響を与えるパターンの抽出,協調フィルタリングによる落札金額の予測,計算結果。パターン分析と協調フィルタリングの手法を活用して,落札金額に影響を与える条件パターンを発見し,それを現状回復した際の落札価格の推定方法を提案した。また,車輌の種類や経過年数などで分類した戦略マップを作成した。1台あたりの利益を最大にする設定値は,戦略マップと追加された競合他社の設定条件から決定される。