抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ギャロッピングの振幅が大きいと電線が短絡して停電するので,電力会社では目印となるターゲットを取り付けた送電線のビデオカメラ映像を画像処理し,電線の変位や捩れ角を調べている。本論文では,SSDA(Sequential Similarity Detection Algorithm)などパターン照合に基づく手法でのターゲット追跡の失敗をなくすために,構造マッチングを用いた多導体電線の揺れ計測手法を提案した。本手法では捻れ角の計測用に電線を挟んで左右にターゲットを取り付け,多導体電線の長手方向とレンズの光軸が平行になるように撮影した映像を用いてターゲットを追跡する。その際,「ターゲット間の距離一定」,「送電線の捻れ角の絶対値は90度を超えない」という制約条件を用い,段階的に追跡対象を絞り込む。画像サイズ720×480画素,収録時間10分,サンプリング時間100m秒のギャロッピング現象映像で実験したところ,従来法ではターゲット探索範囲の制御によって追跡失敗を回避できない。それに対して本手法では左右のターゲットの取違いを起こさないことが確かめられた。