抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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再生紙製造の際に発生するペーパスラッジの有効利用のため,筆者らは亜臨界水加水分解と酵素糖化を利用し,ペーパスラッジ中のセルロースからグルコースを高収率で生成する研究をしている。本論文ではペーパスラッジの亜臨界加水分解に対する反応条件の影響を検討した。また酵素糖化を行い,亜臨界水前処理がグルコース生成率に及ぼす影響を調査した。実験はセルロースをモデル物質として行った。温度200~300°C,圧力10MPa,反応時間10minの亜臨界水処理ではグルコース以外に望ましくない副生物が生成し,また温度が260°Cを越えるとセルロースの一部が炭化した。温度240°C,圧力5MPa,反応時間1~5minの場合はグルコースだけが生成した。亜臨界水処理に引続いて酵素糖化を行い,亜臨界水前処理によってグルコース収率が向上することを確認した。240°C,5MPa,1minの前処理を行うことによってグルコース収率は25%向上した。