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J-GLOBAL ID：200902224758790891   整理番号：08A0684623

トマトの根域加温はマグネシウムの吸収を促進することにより葉の黄化を抑制する

Root zone heating suppressed the yellowing of tomato leaf by the stimulation of magnesium uptake

著者 (7件)： 中野明正 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  河崎靖 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  佐々木英和 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  中野有加 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  安場健一郎 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  鈴木克己 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研) ,  高市益行 (農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶研)
資料名： 根の研究  (Root Research)
巻： 17  号： 2  ページ： 41-44  発行年： 2008年06月30日 
JST資料番号： L2698A  ISSN： 0919-2182  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： トマトのロックウール養液栽培において,根域を加温することにより葉の黄化を抑制できた。葉の黄化には品種間差があり,供試した2品種(‘麗容’と‘桃太郎はるか’)のうち,‘麗容’では無加温でも顕著な黄化は生じなかった。無加温により黄化した‘桃太郎はるか’の葉では,二価のカチオンであるカルシウム(Ca)とマグネシウム(Mg)と,微量要素である銅(Cu)と亜鉛(Zn)の濃度が有意に低下した。特に無加温によるMg濃度の低下は著しく,加温区の55%の濃度となった。葉緑素濃度との相関はMgが最も高く,葉緑素濃度の低下の原因が根域の低温により引き起こされたMg欠乏である可能性が示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *トマト ,  養液栽培 ,  *栽培管理 ,  *黄化 ,  クロロフィル ,  品種差 ,  マグネシウム ,  マグネシウム欠乏 ,  養分吸収
準シソーラス用語： *根域加温 ,  葉緑素

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  植物栄養  (EH02060B)

引用文献 (12件)：

• 有沢道雄, 早川岩夫, 浅野峯男, 稲垣育雄 1978. 水耕栽培トマトの黄化葉に関する研究 (第2報) 形態別マグネシウムの転流について. 愛知農総試研報. B10: 15-20.
• 藤重宣昭, 杉山直儀, 尾形亮輔 1991. トマトの花芽分化と結実に及ぼす根温の影響. 園芸学会雑誌. 60 (1): 97-103.
• 河崎靖, 安場健一郎, 鈴木克己, 川嶋浩樹, 佐々木英和, 高市益行, 中野有加, 黒崎秀仁, 中野明正, 大森弘美, 坂上修 2007. 生長点および根域加温がトマトの生育, 収量に及ぼす影響. 園芸学研究. 6 (別2): 549.
• 久保田勝 1968. トマトの生育障害に関する研究 (第2報) トマトのマグネシウム欠乏について. 新潟農試研報. 18: 35-42.
• 萩原佐太郎, 甲田暢男 1976. 温度とトマトの養分吸収に関する試験: 特にMg吸収について, 日本土壌肥料学会誌, 関東支部講演会講演要旨. 22: 44.

タイトルに関連する用語 (7件)： トマト ,  根域 ,  加温 ,  マグネシウム ,  促進 ,  葉 ,  黄化