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J-GLOBAL ID：200902225259812503   整理番号：08A0812526

大阪湾における過去約120年間の珪藻遺骸群集組成変化と人為環境改変・汚染による影響

The succession of diatom assemblages and anthropogenically-induced environmental changes over the last 120 years, Osaka Bay, Japan

著者 (5件)： 廣瀬孝太郎 (大阪市大 大学院理学研究科) ,  安原盛明 (Smithsonian Institution, Washington, D.C., USA) ,  辻本彰 (大阪市大 大学院理学研究科) ,  山崎秀夫 (近畿大 理工) ,  吉川周作 (大阪市大 大学院理学研究科)
資料名： 第四紀研究  (Quaternary Research)
巻： 47  号： 4  ページ： 287-296  発行年： 2008年08月01日 
JST資料番号： G0071A  ISSN： 0418-2642  CODEN： DAYKA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大阪湾において採取された柱状堆積物の珪藻分析を行い,過去約120年間の珪藻遺骸群集組成変化を明らかにし,環境の人為改変・汚染が群集に及ぼした影響を検討した。珪藻群集組成は,1900年頃,1960年頃および1980年頃に顕著な変化を示した。これらの変化は,それぞれ明治時代の干潟の干拓,戦後の高度経済成長期の沿岸域埋め立てと栄養塩の流入負荷の増大,および近年の沖出し埋め立てによる人為負荷物質輸送システムの変化など,人為改変・汚染に応答したものであると考えられる。また,1960年以降のChaetoceros属の休眠胞子の増加は,大阪湾における環境の人為改変・汚染の指標となることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： 近畿地方 ,  湾 ,  *珪藻類 ,  *変化 ,  富栄養化 ,  埋立地 ,  海底堆積物 ,  歴史 ,  *環境汚染
準シソーラス用語： 20世紀の歴史 ,  *環境変化 ,  人為的影響 ,  大阪湾

分類 (3件)： 海洋汚濁  (SB02040B) ,  新生代  (DE03040C) ,  第四紀  (DE02070C)

引用文献 (67件)：

• COOPER, S. Chesapeake Bay watershed historical land use : impact on water quality and diatom communities. Ecological applications. 1995, 5, 703-723
• 藤原建紀. 大阪湾の生態系を支配する流れの構造. 瀬戸内海. 1995, 2・3, 85-93
• 藤原建紀. 大阪湾の貧酸素水塊の短期的および長期的変動. 海岸工学論文集. 2004, 51, 931-935
• GARRISON, D. L. Planktonic diatoms. Marine plankton life cycle strategies. 1984, 1-17
• HARGRAVES, P. E. The relationship of some fossil diatom genera to resting spores. Proceedings of the 8th International Diatom Symposium, 1984. 1984, 67-80

タイトルに関連する用語 (8件)： 大阪湾 ,  過去 ,  珪藻 ,  遺骸 ,  群集組成 ,  環境 ,  改変 ,  汚染