抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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変電所では開閉器の動作や雷等のサージに起因すると考えられる保護制御装置の障害が散見されている。サージの侵入ルートや過電圧の大きさは,変電所の構成によって異なり,発生機構も不明なため,有効なサージ対策を立案する事が困難な場合がある。そこで筆者らは,配電用変電所において保護制御装置端子台に発生するサージ電圧の実態調査を実施した。本稿ではこれらの測定結果から,変電所設備構成と関連づけた雷サージ電圧の発生機構,抑制方法について考察を示す。変電所の機器開閉時および送電線雷撃時に変電所の保護制御装置端子台に発生するサージ電圧波形を測定した結果,保護制御装置端子台にサージ電圧が発生する要因として,屋外機器と保護制御装置を接続するCVVS金属遮へい層に流れる電流の影響が明らかにされた。この電流が,保護制御装置周辺の接地電位を局所的に変動させるとともに,CVVS周囲に布設されているCVVに対して電磁誘導を誘起していたものと考えられる。そこで,これらのサージ低減対策として屋外機器と保護制御装置間に中継端子台を設け,CVVSの金属遮へい層を経由したサージ電流を遮断したところ,対策前と比較し,保護制御に発生するサージ電圧の低減効果が確認された。