抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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平成15年度の国土交通省による「住宅需要実態調査」を用いて,日本の中古住宅市場における転売外部性(住宅の転売意思の有無による維持管理投資の差異,転売意思があれば維持管理にあまり投資しないといったモラルハザードの問題を指す)の影響を実証研究した。即ち,住宅の維持管理投資額が,将来住宅を転売しようとしているグループとそうでないグループでどのように異なるのかを検証した。結果,前者の投資額が統計的に有意に低いことが明らかになった。また,前者の投資は観察しやすいリフォームに向けられ,観察が難しい構造体等への投資を行う傾向が少ないことも判った。かくして,日本の中古住宅市場では,外部転売性により維持管理投資が過少になっている可能性が示唆された。