抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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フォノンによる超交換相互作用の変調に起因する電子-フォノン相互作用を考慮するt-Jモデルをベースに,Kondo格子理論により,銅酸塩酸化物の超伝導を研究する。電子の自己エネルギーは単一サイトと複数サイトエネルギーに分割される。超伝導秩序パラメータが現れる,あるいは複数サイト自己エネルギーが異常であっても,t-Jモデルの単一サイトの自己エネルギーを,単一ツイトの自己エネルギーが単純に従来のFermi液体のそれであるAndersonモデルの対応するエネルギーにマッピングすることにより,それが証明される。単一サイト自己エネルギーにより特性化される電子液体は従来のFermi液体である。Fermi液体は共鳴価電子結合(RVB)メカニズムによりさらに安定化する。安定化Fermi液体は,超伝導と異常なFermi液体挙動を研究するのに使用できる関連する非摂動状態である。部分的に超交換相互作用を含むいわゆるスピンゆらぎ媒介の交換相互作用は,d
A(A=x
2-y
2)波Cooper対を結びつける引力相互作用である。スピン磁化率の解析から,電子-フォノン相互作用のため,交換相互作用の虚数部は±ω
*に鋭いピークあるいは窪みを持つ。ここでノーマル状態では,ω
*≒ω
phであり,超伝導状態では(1/2)ε
G≦ω
*≦(1/2)ε
G+ω
phである。ここでω
phは関連フォノンのエネギーでありε
Gは超伝導ギャッブである。虚数部が±ω
*に鋭いピークあるいは窪みを持つ場合,擬似粒子の分散関係は化学ポテンシャルの上下で,±ω
*近くにキンク構造を持ち,状態密度は超伝導状態のコヒーレンスピークの外側で±ω
*近くに窪み-こぶ構造を持ち,ギャップ異方性は単純なd
A(A=x
2-y
2)波異方性からずれる。(翻訳著者抄録)