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J-GLOBAL ID:200902225921707979   整理番号:08A1053535

細菌のSecYE構造から推測されるSec複合体の構造変化

Conformational transition of Sec machinery inferred from bacterial SecYE structures
著者 (12件):
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巻: 455  号: 7215  ページ: 988-991  発行年: 2008年10月16日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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タンパク質の30%以上は,膜を通って分泌されるか,膜内に挿入される。これら新しく合成されたタンパク質は,切断を受けるシグナル配列あるいは切断されない膜アンカー配列のどちらかを含み,それらの配列により進化的に保存されたSecトランスロコン(原核生物ではSecYEG,有核生物ではα-,γ-,β-サブユニットをもつSec61)へと導かれる。そして,トランスロコンはタンパク質を通すチャネルとして機能する。このようなタンパク質局在の過程は,タンパク質の翻訳後か翻訳の最中に起こる。細菌では,SecA ATPアーゼが翻訳後の膜透過に働いている。トランスロコンの現在までに得られている唯一の高分解能構造は,モータータンパク質SecAを欠く古細菌Methanococcus jannaschiiからのSecYEβのものである。今回我々は,SecAを含む生物であるThermus thermophilus由来のSecYEトランスロコンの3.2Åの結晶構造を示す。SecY抗体のFabフラグメントとの複合体として解かれたその構造は,以前得られたSecYEβの構造と比較すると,いくつかの膜貫通ヘリックスが移動し,細胞内に開いた疎水性の亀裂が生じており,SecYEの「pre-open(開前)」状態を示している。FabとSecAは,SecYの細胞内ドメインの先端の共通の部位へ結合する。分子動力学や,ジスルフィド結合のマッピング解析の結果,pre-open状態は,SecA結合により誘起されたSecYEの構造変化状態に相当する可能性が示された。さらに我々は,SecAとSecYEの結合部分を特定し,SecA分子の内部に埋もれている残基からなる領域もSecYEと結合することを見いだした。これらの結果は,機能的な複合体の形成時に,Sec複合体のチャネル部分とモーター部分が共に協調的な構造変化を起こすことを示している。Copyright Nature Publishing Group 2008
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