抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2008年5月12日に中国四川省で発生した大地震は,多大の人的・物的被害をもたらした。震源域の山地部では多数の斜面崩壊が発生し,崩壊土砂による河道閉塞などがみられた。筆者らは,被害状況が全く明らかでない地震直後に撮影された合成開口レーダー(SAR)画像を用いて,斜面崩壊や河道閉塞など地震による被害状況の把握を行なった。現地調査は行なっていないが,SAR画像により,曇り等による天候の影響を受けることが少なく,比較的即時に入手可能なこと,従来のSAR画像では把握できなかった規模の崩壊地,地滑り等の地形状況を判読できることが確認できた。四川省地震による河道閉塞は35箇所となっており,その2次災害の危機等に対応するには,地震による被害の全体像をいち早く把握することが重要であり,天候の影響が少ない高解像度SAR画像が有効であることが確認できた。