抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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赤沢自然休養林内の高蓄積の天然生ヒノキ林「奥千本」に,40×50m固定調査区を設置し,林冠木の生死,胸高直径について24年間の追跡調査を行ったところ,局地的な集団枯死によって蓄積の約1/4が消失していた。1984-90年当初の林分枯死率は0.2%/年で死亡は殆ど認められなかったが,1990-98年には1.4%/年,1998-03年に1.9%/年と急増して,2003-08年に1.0%/年とやや減少した。これらの枯死木の多くは立枯れ状態を呈し,1990-98年の枯死木周辺にその後の枯死木が次々と発生し,集団枯死していた。現在,枯死量,枯死率は減少しつつあるが,今後とも経過を観察する必要がある。また集団枯死跡地には広葉樹種が更新しつつあり,奥千本景観の取り扱いについての検討が必要と考える。(著者抄録)