文献

J-GLOBAL ID：200902226673656374   整理番号：09A0246474

細胞周期,CDK類,癌 変りつつあるパラダイム

Cell cycle, CDKs and cancer: a changing paradigm

著者 (2件)： MALUMBRES Marcos (Centro Nacional de Investigaciones Oncologicas(CNIO), Madrid, ESP) ,  BARBACID Mariano (Centro Nacional de Investigaciones Oncologicas(CNIO), Madrid, ESP)
資料名： Nature Reviews. Cancer  (Nature Reviews. Cancer)
巻： 9  号： 3  ページ： 153-166  発行年： 2009年03月 
JST資料番号： W1368A  ISSN： 1474-175X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 腫瘍関連細胞周期異常にはサイクリン依存性キナーゼ(CDK)活性の変化が介在していることが多い。CDK類制御異常により細胞増殖は不定期的になり,ゲノムおよび染色体は不安定になる。最新のモデルによると,哺乳類のCDK類は各細胞周期推進に必須であるため,CDK活性を阻害する治療戦略が腫瘍細胞を選択的に標的とする可能性は低い。しかし,最近の遺伝的証拠から,細胞周期にはCDK1は必要であるが,細胞分裂中間期のCDKは特殊化した細胞の増殖にのみ必須であることが明らかになってきた。さらに最近の研究から,腫瘍細胞の増殖には特異的な細胞分裂中間期CDK類を必要とすることが示唆されている。したがって,選択的CDK阻害特定のヒト腫瘍形成に有効であると推測されている。このような背景を踏まえ,1)CDK類と細胞周期制御,2)CDK類,CDK阻害因子および癌の関係(1.肝細胞または前駆細胞増殖,2.腫瘍における細胞分裂中間期CDK類の調節解除,3.腫瘍細胞の増殖における特異的CDK類必要性の有無),3)GIN(ゲノム不安定性)とDNA損傷応答,4)CDK1,有糸分裂,染色体不安定性(CIN)(1.紡錘体形成チェックポイント,2.CIN腫瘍における中心体および染色体異常),5)CDK類と癌治療の関連について概説した。

シソーラス用語： *細胞周期 ,  *腫瘍 ,  *サイクリン依存性キナーゼ ,  細胞増殖 ,  酵素阻害剤 ,  DNA損傷 ,  分子遺伝現象 ,  変異
準シソーラス用語： ゲノム不安定性

分類 (1件)： 腫ようの化学・生化学・病理学  (GE02030N)

タイトルに関連する用語 (4件)： 細胞周期 ,  cdk ,  癌 ,  パラダイム