抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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数十~数百Hzの流体温度変動を測定するための細線温度センサの構成と応答補償技術について述べた。細線の流体温度変動に対する応答は1次遅れ系で表わされるが,時定数は,物体形状,流体の種類,流速,温度などに大きく依存する。Collis-Williamsの式,Kramersの式にもとづき,空気流および水流中のK型熱電対の時定数を計算した。正確な測定には,極細測温抵抗体(抵抗線)を使用するか応答補償が必要である。また,プロング(支持針)との熱伝達の影響から,特に抵抗線では低周波域の応答が大きく減衰する。熱電対感温部のビード,抵抗線のスタブの影響を考慮した精密モデルにもとづき,K熱電対,タングステン線,白金線の周波数応答を予測した。予測結果を用いて空気中の加熱円柱の後方に形成される変動温度場の測定結果を補正し,応答補償の有効性を示した。時定数の動特性の校正なしで応答補償を行う二線式熱電対法を提案した。この方法では,時定数が異なる2つの熱電対からの補償値に対して,差の二乗の時間平均値を最小化するよう時定数を決定する。乱流燃焼場の測定に適用した。