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J-GLOBAL ID：200902227075460593   整理番号：08A1178328

「温暖化の危険な水準」を検討する際の意思決定基準とその適用

DECISION-MAKING CRITERIA AND APPLICATIONS FOR DANGELOUS LEVEL OF GLOBAL WARMING

著者 (4件)： 中嶌一憲 (東北大 大学院経済学研究科) ,  林山泰久 (東北大 大学院経済学研究科) ,  森杉壽芳 (東北大 大学院経済学研究科) ,  大野栄治 (名城大 都市情報)
資料名： 環境システム研究論文集  (土木学会論文集 G(環境))
巻： 36  ページ： 69-77  発行年： 2008年10月18日 
JST資料番号： Y0732B  ISSN： 1345-9597  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 温室効果ガスが地球環境に及ぼす影響の仕組みや程度など科学的な不確実性が存在する場合,政策立案者が意思決定する際に適切な判断基準が必要である。特に近年は温室効果ガスが環境に及ぼす影響が複雑で大規模かつ根源的になり,科学的不確実性が存在する状況の政策決定が重要になった。そのため意思決定問題を多地域動学的最適化モデルでシミュレーション分析し,費用効果分析の観点から気候変動安定化シナリオ選択の意思決定基準を試作した。地球規模の意思決定基準はCO₂濃度が650ppmであった。日本国内も二酸化炭素濃度が650ppmのシナリオを主体とするが,悲観的立場を重視する際の意思決定基準は550ppmシナリオを選択すべきであった。

シソーラス用語： 地球環境 ,  地球温暖化 ,  *温室効果ガス ,  二酸化炭素 ,  *大気質基準 ,  *多基準意思決定 ,  リスク分析 ,  大気管理 ,  不確実性 ,  シミュレーションモデル ,  予測モデル ,  シナリオライティング法 ,  費用効果分析 ,  経済分析 ,  確率論的リスク評価

分類 (2件)： 環境問題  (SA01020V) ,  大気管理  (SB03030X)

引用文献 (23件)：

• Savage, L.: The Foundations of Statistics, John Wiley, 1954.
• Knight, F. H.: Risk, Uncertainty, and Profit, Houghton Mifflin, 1921.
• Neumayer, N.: Weak Versus Strong Sustainability: Exploring the Limits of Two Opposing Paradigms, Second Edition, Edward Elgar, 2003.
• Ciriacy-Wuntrap: Conservation Economics, Second Edition, California University Press, 1962.
• European Environmental Agency: Late Lessons from Early Warnings: The Precautionary Principle 1896-2000, Environmental Issue Report No 22, 2002.

タイトルに関連する用語 (3件)： 温暖化 ,  水準 ,  意思