文献

J-GLOBAL ID：200902227336551389   整理番号：08A0764362

「イネをめぐる先端研究」1 ジーンターゲッティングによるイネの分子育種

著者 (6件)： 土岐精一 (農業生物資源研) ,  清水力 (クミアイ化学工業 生物科研) ,  遠藤真咲 (農業生物資源研) ,  雑賀啓明 (農業生物資源研) ,  阿部清美 (農業生物資源研) ,  刑部敬史 (農業生物資源研)
資料名： ブレインテクノニュース  (Brain Techno News)
号： 128  ページ： 1-5  発行年： 2008年07月15日 
JST資料番号： L2405A  ISSN： 1345-5958  CODEN： BTEEEC  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： イネにおけるジーターゲッテイング(GT)による遺伝子改変の実例として,除草剤ビスピリパックナトリウム塩(BS)耐性遺伝子導入を述べている。高等植物におけるGT頻度向上は,染色体上の標的遺伝子特異的にDNAの二重鎖切断(DBs)ができれば,効果が期待できる。これには,任意の18前塩基後の塩基配列を特異的に認識し切断する制限酵素が必要になるが,Zinc-fingernucleases(ZFN)の利用が期待される。別に,Rad54蛋白質はクロマチンリモデリング活性があるので,これの発現量を上げてDBs部位への接近を容易にし,GT効率を上げる試みがある。細胞周期のDNA複製期(S期)は,DNAが一時的に裸に近い状態になるので,この時期を狙って外来遺伝子を導入すれば,GTが生じやすいと考えられ,試みが行われているが,未だ成功していない。

シソーラス用語： *イネ ,  *遺伝子ターゲティング ,  二本鎖DNA切断 ,  金属タンパク質 ,  タンパク質複合体 ,  細胞周期 ,  相同組換 ,  *育種
準シソーラス用語： *標的遺伝子組換え ,  亜鉛フィンガー蛋白質 ,  クロマチンリモデリング因子 ,  S期 ,  *分子育種

分類 (1件)： 作物の品種改良  (FC02030G)

引用文献 (7件)：

• Hiei et al.(1994) Plant J.6, 271-282
• Toki et al.(2006) Plant J.47, 969-976
• Endo et al.(2007) Plant J.52, 157-166
• Terada et al.(2002) Nature Biotechnol.20, 1030-1034
• Osakabe et al.(2006) Plant J.48, 827-842

タイトルに関連する用語 (4件)： イネ ,  研究 ,  ジーンターゲッティング ,  分子育種