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J-GLOBAL ID：200902227731076533   整理番号：08A0687635

閉じ込めから生じるバリオン系における普遍的短距離斥力 ストリング-接合点模型による方法

Universal Short-Range Repulsion in the Baryon System Originating from the Confinement-Approach in String-Junction Model-

著者 (1件)： TAMAGAKI Ryozo
資料名： Progress of Theoretical Physics  (Progress of Theoretical Physics)
巻： 119  号： 6  ページ： 965-989  発行年： 2008年06月25日 
JST資料番号： G0499A  ISSN： 0033-068X  CODEN： PTPKA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： この研究の目的はバリオン-バリオン相互作用の斥力コアの起源及び最近その重要性が注目されるようになった3体バリオン相互作用の普遍的斥力の起源を統一的に理解する方法を示すことである。”普遍的”とはバリオンのフレーバとスピンに無関係な効果を意味する。最近の格子QCD計算で示されているように,単一バリオンでの閉じ込め機構は中心位置の接合点とこの接合点にクォークを結びつける3方向のストリングから成る絞込みカラーフラックスチューブを表すストリングのY型構造で実現される。ここではこの様なバリオン構造の記述に適したストリング-接合点模型を採用し,多重バリオン系においてバリオンがお互いに接近している時に閉じ込め機構が持続するような本質的特性を見つけることにした。最初に,バリオン-バリオン相互作用の斥力コアの発生機構を明らかにし,次にこの方法を3バリオン系に拡張して,普遍的短距離3体斥力を導出した。この研究の基本概念はこの様な短距離斥力がバリオンの完全な重なりに必要なエネルギーを暗示する潜在的効果として現れる,即ち,接合点と反接合点の対生成エネルギーがグルーオンの励起した特定の特異バリオン状態を誘導することを認識することにある。その効果はカラー自由度に由来するので,この様にして導かれた短距離相互作用は普遍的である。この3体斥力は中性子星物質でのハイペロン混合による状態方程式の劇的軟化を防ぎ,他の理論が中性子星の質量に関して観測と矛盾する困難を解決した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 理論 ,  *核物質 ,  *中性子星 ,  B-B相互作用 ,  斥力 ,  クォーク閉込め ,  量子色力学 ,  質量公式 ,  ハミルトニアン ,  有効ポテンシャル ,  普遍性 ,  汎関数 ,  密度依存性 ,  中性子物質 ,  状態方程式 ,  三体相互作用
準シソーラス用語： *短距離斥力 ,  *バリオン-バリオン相互作用 ,  斥力コア ,  *ストリング-接合点模型

分類 (2件)： 核物質  (BG02050K) ,  核力  (BG02030O)

引用文献 (48件)：

• TAMAGAKI, R. Soryushiron Kenkyu. 2007, 115, 37
• NISHIZAKI, S. Prog. Theor. Phys. 2002, 108, 703
• JASTROW, R. Phys. Rev. 1951, 81, 165
• TAKATSUKA, T. RCNP Symposium on Few-Nucleon System and Baryon-Baryon Interaction, March 6-7, 2007, RCNP. 2007
• TAKAHASHI, T. T. Phys. Rev. D. 2002, 65, 114509

タイトルに関連する用語 (5件)： 閉じ込め ,  バリオン ,  斥力 ,  接合点 ,  模型