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J-GLOBAL ID:200902228186053594   整理番号:09A0946872

ヒト結腸の共生細菌は17型ヘルパーT細胞のT細胞応答活性化を介して結腸の腫瘍形成を促進する

A human colonic commensal promotes colon tumorigenesis via activation of T helper type 17 T cell responses
著者 (15件):
資料名:
巻: 15  号:ページ: 1016-1022  発行年: 2009年09月 
JST資料番号: W0636A  ISSN: 1078-8956  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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腸内細菌叢は,結腸の腫瘍形成を促進する可能性がある。今回我々は,ヒト結腸に存在する細菌である腸内毒素産生性Bacteroides fragilis(ETBF)による結腸での発がんの免疫学的機構を調べた。B.fragilis毒素(BFT)を分泌するETBFは,ヒトに炎症性の下痢を引き起こすばかりでなく,ヒト集団の一部に無症候性に定着している。ETBF,および毒素を産生しないB.fragilis(NTBF)は両方ともにマウスに慢性的に定着するが,ETBFだけが腸炎を引き起こし,Min(multiple intestinal neoplasia)マウスで結腸腫瘍を強力に誘発することが示された。ETBFは結腸で,CD4+T細胞受容体αβ+(TCRαβ+)T細胞とCD4-8-TCRγδ+T細胞の両方で起こる選択的17型ヘルパーT(TH17)応答を特徴とする腸炎に伴って,強力で選択的なStat3(signal transducer and activator of transcription-3)活性化を誘導する。インターロイキン17(IL-17)の抗体による遮断,およびTH17応答を増強する重要なサイトカインであるIL-23の受容体の抗体による遮断は,ETBF誘導性の腸炎,結腸の過形成,および腫瘍形成を防止する。これらの結果は,ヒトの一般的な共生細菌による炎症が誘導するがんにおけるStat3およびTH17依存性経路を明らかにし,ヒト結腸での発がん機構について新たな手がかりを与える。Copyright Nature Publishing Group 2009
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
腫ようの化学・生化学・病理学  ,  消化器の腫よう  ,  微生物感染の生理と病原性 

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