抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北海道の交通事故死の内容は他の都府県と比べてみると大きく異なっている。それは正面衝突による交通事故死者が非常に多い点にある。そこで,北海道交通事故検討会(以降,検討会)を設置し,交通事故の科学的,総合的な調査・分析を実施し,その成果に基づいた交通事故防止対策を講じることとした。検討会では,正面衝突事故の詳細分析,事故現場調査,衝突分析,車両挙動調査,ドライバへのアンケート調査を行なった。これらの調査・分析は北海道の気象特性を考慮し,夏期と冬期の二つの季節について実施した。結果として,夏と冬の正面衝突の原因が居眠り(夏)と路面の滑りやすさ(冬)に明確に分離され,それぞれ異なった対策が必要であることが浮き彫りになった。これらの調査分析結果から,道路交通の3要素である道路管理・自動車・ドライバから具体的な正面衝突事故対策を季節別にまとめた。(著者抄録)