抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
配電系統の高調波解析としてスプラインウェーブレット変換を提案し,基本的な正弦波を解析することで高調波解析への適用範囲を検討した。パワーエレクトロニクスの進歩に伴い配電系統の電圧,電流波形に影響を与える高調波が増大し,その結果生じる障害が問題になっている。現在このような過渡的現象の解析に広く使われるFourier解析では時間情報が失われてしまうため問題がある。そこで本報では時間と周波数の両面を捉えた解析が可能なウェーブレット変換に着目し,その有効性を検証するために工場内配電系統の高調波解析に適用した。その結果,信号サンプリング間隔を適当な値に変えることで,若干の誤差を含むものの,特定の周波数成分を任意のレベルに抽出することが可能であり,位相差も推定できることを明らかにした。さらに詳細な検討により,離散ウェーブレット変換は含有する周波数が2倍以上離れていれば,Fourier変換と併用してより高調波の解析に適用できることを確認した。