抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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私達が日々目にする空はその時々の天候と空気の状態によって様々な表情を見せてくれる。空の景観を決める最も重要な因子は雲であり,その種類と形状,空間的な配置,そして太陽光線の当たる方向によって空の景観は千差万別に変化する。本文では雲を解像する気象予報モデルによって再現された雲を含む大気場の写実的なCG映像の作成について述べ,その映像数例を紹介した。レンダリングには独自に開発した3次元放射伝達モデルを利用し,高精度の光伝達計算によって映像を作成した。本文の台風シミュレーションでは,気象庁および気象研究所が開発した非静力学モデルを利用した。雲を含む大気の写実的なCGを作成するために重要な点として,多重散乱を考慮すること,雲粒・氷晶・雨・雪・霰など物性と大きさ・形の異なる様々な粒子の混合状態を適切に考慮すること,理論計算によって決まる粒子の散乱位相関数を用いること,などが挙げられる。また日々変化する大気の混濁度や空の色を再現するには,エアロゾルを適切に考慮する事が重要である。