抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,世界中でサンゴ白化の出現頻度・範囲・強度が増大し,地球温暖化による水温上昇との関連性が盛んに議論されている。白化とは,高水温などのストレスによってサンゴが体内に共生する褐虫藻を失って,透明なサンゴ組織を通して白い骨格が透けて見え,白くなる現象であり,白化の状態が2週間程度続くとサンゴは死んでしまう。日本は世界のサンゴとサンゴ礁分布域の北限域にあたり,南から北へサンゴ礁から高緯度サンゴ群集への変化が観察される。そこで,本研究では,高解像度気候予測シミュレーションの結果から見積もられた地球温暖化に伴う水温上昇が,1)サンゴ礁域(南西諸島近海)のサンゴに及ぼす影響(白化)と2)高緯度サンゴ群集域(九州南部~本州近海)のサンゴに及ぼす影響(北上:分布域の高緯度側への拡大)を評価する。(著者抄録)