抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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愛媛県のカンキツ栽培で,近年,発生が多く問題なのは,黒点病とかいよう病である。また,そうか病の発生は,さほど問題にはならないが,依然として常発地域が存在する。本稿では,これらの病害について,最近の発生動向と防除対策を紹介した。黒点病では,防除法は確立されているのに,園地管理の不徹底や防除適期を逃しているために発生が多い。現在の黒点病薬剤はすべて保護殺菌剤であり,予防散布する必要がある。かいよう病に関しては,近年注目されるカンキツ新品種にはオレンジ系統との交雑種が多く,本病に罹病性であり,発生が多い。卓効を示す防除薬剤に乏しく,発生してからではなかなか有効に抑えられないので,耕種的対策と薬剤防除を組み合わせて病原細菌の密度を高めないことが重要である。そうか病の耕種的対策,薬剤防除についても具体的に述べた。