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J-GLOBAL ID:200902229165987810   整理番号:08A0281645

LCA手法を用いたメタン発酵施設によるふん尿処理・利用方式の環境影響の評価-堆肥化・液肥化処理との比較-

Environmental Impact of Manure Treatment and Utilization system with Biogas plant by Life Cycle Assessment method: Comparison with other systems
著者 (4件):
資料名:
巻: 44  号:ページ: 7-20  発行年: 2008年03月25日 
JST資料番号: X0059A  ISSN: 1880-2133  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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メタン発酵施設の利用に伴う環境影響を評価するために,メタン発酵施設,堆肥舎や液肥化施設を利用した場合の異なるふん尿処理・利用方式についてLCA手法を用いた環境影響評価(地球温暖化と酸性化の影響)を行った。調査対象としたふん尿処理・利用方式は,堆肥舎(堆肥化方式),堆肥舎+液肥化施設(固液分離方式)およびメタン発酵施設の3シナリオとし,施設利用事例や設計値などのデータから処理施設や散布車両などのプロセスモデルを設定した。調査範囲は,施設の導入段階,処理段階および散布段階とし,機能単位を1年間で排泄される乳牛100頭(成牛)分のふん尿を処理し,圃場還元すると設定した。結果として,温室効果ガス排出量は,堆肥化方式で346t-CO2eq/年,固液分離方式で625t-CO2eq/年,メタン発酵施設で86-90t-CO2eq/年であった。メタン発酵施設利用では,堆肥化方式や固液分離方式を利用した場合に比べて温室効果ガス排出量を75-80%低減できると考えられた。酸性化ガス排出量は,堆肥化方式で10t-SO2eq/年,固液分離方式で18t-SO2eq/年,メタン発酵施設で13-24t-SO2eq/年であり,およそ同程度であった。NH3排出量は,堆肥化方式の場合では処理段階で大きいが,メタン発酵施設利用では散布段階における排出が大きいなど,利用施設により排出量が大きくなる段階が異なった。特に,メタン発酵施設利用での消化液散布では,バンドスプレッド方式やインジェクション方式の散布車両を用いることで,散布時のNH3排出量を低減できることが示された。(著者抄録)
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分類 (1件):
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農業廃棄物の利用 
引用文献 (38件):
  • 足立芳寛. 環境システム工学. 2004, 89-97
  • 道立根釧農業試験場. 共同利用型バイオガスプラントにおける家畜ふん尿の搬入・搬出および散布法. 平成16年度北海道農業試験会議資料. 2005
  • 藤田秀保. 家畜ふん尿処理・利用の手引き. 1998, 128-133
  • 橋本淳一. 家畜ふん尿由来の窒素収支と課題. 開発土木研究所月報. 1999, 550, 41-51
  • 日向貴久. 酪農経営のふん尿処理を対象としたLCA-バイオガスシステムの温室効果ガスインベントリ分析と比較-. 2004年度日本農業経済学会論文集. 2004, 337-341
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