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J-GLOBAL ID:200902229180178278   整理番号:08A0945451

走査型トンネル顕微鏡によって解明した電荷密度波による銅チェッカーボードの起源

Charge-density-wave origin of cuprate checkerboard visualized by scanning tunnelling microscopy
著者 (9件):
資料名:
巻:号:ページ: 696-699  発行年: 2008年09月 
JST資料番号: W2060A  ISSN: 1745-2473  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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高Tc超伝導を理解する上で,d波超伝導と共存,競合するような種々の物質のもつれた状態をほぐすことが主要な課題の一つとされている。その中心的な舞台は,擬ギャップ相である。この相では,超伝導ドームを囲む銅の相図の大部分を占有する。そして,走査型電子顕微鏡(STM)によって,最適ドープBi2Sr2CaCu2O8+δ(Bi-2212)中の渦糸コアにおいて発見された電子格子状のチェッカーボードに焦点が集められている。更に,磁場が無い場合でも,別の格子構造も発見された。このような格子は,同じ電子状態を有するかどうかが,明らかとされていないが,新たな電子相の機構を解明するため,多くのモデルが提案されてきた。近年,Ca2-xNaxCuO2Cl2(Na-CCOC)に関する角度分解光電子放出(APRES)測定から,反ノード領域においてネスティングベクトルを有する並列フェルミ面が発見された。これは,電荷密度波(CDW)が,チェッカーボードの発生源であることを示唆すものである。だが,実験が,銅の複雑な相図の別々の狭い場所でなされた為,既存のデータでは,個々のモデルを識別するには,不適切である。本稿では,高温超伝導Bi2-yPbySr2-xLazCuO6+x(Pb置換とLa置換Bi2201)に電荷密度変調に関する調査を,ドーピングと温度依存STMを使用して体系的に調査した。そして,幅広いドーピング範囲にわたり,揺らぎのない静的で,エネルギーの独立した非分散型チェッカーボード状の電子格子が存在することと,ホール密度の増加によって,その波長が伸びることを発見した。この結果は,フェルミ面ネスティングが誘導したCDW形成の物理的特徴を支持するものであり,更に,バンド構造計算とAPRES測定との比較によっても裏付けられるものである。
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分類 (1件):
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酸化物系超伝導体の物性 

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