抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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現代の若者の被服の選択・着用行動およびライフスタイル特性を把握し,衣生活にどのような意識の変化をもたらしているかを知り,快適な着装について検討するために本研究を企画した。本学に在学している女子学生1・2年生218名を対象に衣生活スタイル25項目,ライフスタイル27項目,学生生活15項目,個人感性20項目について質問紙による無記名の自記式集合調査を行った。項目毎の5段階尺度を点数化し平均値±標準偏差を出し項目間の検討を行った。衣生活スタイル項目は,「会社訪問にはリクルートスーツを着る」,「社会的地位や立場にふさわしい服装をすることは大切である」,「普段着を着てパーティ会場へ行かない」は高い数値を示した。ライフスタイル項目は,「いろいろな体験をしてみたい」,「旅行の計画を立てるのは楽しい」,「将来にではなく,今を楽しく生きたい」の平均値が高く,いろいろな体験をし,旅行などを好む行動的な面がみえる。また「できるだけ多くのものと比較したうえで買い物をする」など堅実な生活志向が伺える。感性項目は,「好奇心が強い」,「においに対して敏感である」,「直感的にひらめきで判断する」は約70%を示し,好奇心が強く,感性が豊かで表現力があることを表している。学生生活項目は,「一般知識・基礎知識を身につけること」,「実社会で役立つ専門知識・技術を習得すること」,「大学を卒業しないと得られない資格をとること」が高く,学校では一般的な知識・基礎知識を身につけ,卒業後に役立つ専門知識・技術,資格を習得するところであると考えているといえる。(著者抄録)
