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J-GLOBAL ID：200902230105586253   整理番号：09A1105529

ニホンスモモ‘貴陽’における生殖器官の特徴と倍数性

Characteristics of the Reproductive Organ and the Ploidy Level in Japanese Plum ‘Kiyo’

著者 (7件)： 大林沙泳子 (静岡大学農学部) ,  八幡昌紀 (静岡大学農学部) ,  仲條誉志幸 (静岡大学農学部) ,  藤井明子 (静岡大学農学部) ,  向井啓雄 (静岡大学農学部) ,  原田久 (静岡大学農学部) ,  高木敏彦 (静岡大学農学部)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 8  号： 4  ページ： 407-412 (J-STAGE)  発行年： 2009年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ニホンスモモ‘貴陽’の結実不良の原因を解明するために,いくつかの基礎的な調査を行った.‘貴陽’は‘太陽’より早期落果が激しく,満開56日後の落果率は‘太陽’が80.4%であるのに対し,‘貴陽’では95.5%であった.不完全花の発生頻度と花柱内での‘ハリウッド’花粉の花粉管伸長には両品種に差がなかった.一方,‘貴陽’の花粉は‘太陽’よりも大きさにばらつきがみられた.花粉稔性は,‘太陽’の染色率と発芽率がそれぞれ91.6%と47.6%であったのに対し,‘貴陽’のそれらは70.4%と3.2%であり,‘太陽’と比較して著しく低かった.さらに,‘貴陽’では種子の大きさにもばらつきが認められ,完全種子の出現率(71.3%)は‘太陽’(93.0%)より低かった.最後に,‘貴陽’の倍数性を解析した結果,染色体数24本を有する三倍体であった.(著者抄録)

シソーラス用語： *スモモ ,  *生殖器 ,  結実 ,  落果 ,  めしべ ,  花粉 ,  花粉管 ,  *品種 ,  種子 ,  染色体 ,  三倍体 ,  花柱 ,  発芽率 ,  *多倍数性
準シソーラス用語： *生殖器官 ,  *倍数性

分類 (3件)： 作物の品種  (FC02020V) ,  果樹  (FC03042G) ,  発生,成長,分化  (EH02030U)

引用文献 (28件)：

• 別府賢治・岡本茂樹・杉山明正・片岡郁雄.1997.開花期前後の温度環境が甘果オウトウ‘佐藤錦’の花器の発育と結実に及ぼす影響.園学雑.65: 707-712.
• Esen, A. and R. K. Soost. 1971. Unexpected triploids in citrus: their origin, identification and possible use. J. Hered. 62: 329-333.
• Fukui, K. 1996. Plant chromosome at mitosis. p. 1-17. In: K. Fukui and S. Nakayama (eds.). Plant chromosome. Laboratory methods. CRC Press, Florida.
• Geraci, G., A. Esen and R. K. Soost. 1975. Triploid progenies from 2x × 2x crosses of Citrus cultivars. J. Hered. 66: 177-178.
• 石田雅士・小西昌美・北島 宣・傍島善次.1990.‘平核無’未熟種子の発育不全について.園学雑.59: 65-73.

タイトルに関連する用語 (3件)： ニホンスモモ ,  生殖器官 ,  倍数性