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J-GLOBAL ID:200902230634118702   整理番号:09A1007552

捕食性テントウムシの生活史における被食者以外の食餌についての栄養的側面

Nutritional aspects of non-prey foods in the life histories of predaceous Coccinellidae
著者 (1件):
資料名:
巻: 51  号:ページ: 294-305  発行年: 2009年11月 
JST資料番号: W0345A  ISSN: 1049-9644  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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被食者以外の餌料は大部分の捕食性テントウムシ類にとって食餌の不可欠な構成要素である。野外条件のもとで多数のテントウムシ類は果汁,甘露,花粉,果実,植物および菌類を摂取する。これらの被食者以外の餌料は被食者が少ない場合に生存者を増加し,休眠中の死亡率を減少し,移動を刺激し,生殖能力を高めるためにテントウムシ類により利用される。これらの被食者以外の餌料は,それぞれが独特の栄養的および防御的な特性をもち,それらによりテントウムシに対して適合性を及ぼしている。定量的には,これらの餌料の栄養素とエネルギーの含量は被食者のそれらに多くの場合に劣らず,優ることさえある。文献のメタ分析を用いて(1)被食者以外の餌料のいくつかと被食者がテントウムシ類に同等な餌料なのか,(2)被食者のみの食餌と,被食者および被食者以外の餌料を含む混合食餌とはテントウムシ類に同等に適合性があるのかを調べた。応答変数は幼虫挙動(例えば成長時間,羽化における体重),成虫挙動(例えば成虫寿命,体重変化)および生殖(例えば繁殖能,産卵期間)に分類した。解析の結果,花粉は幼虫および成虫の挙動を支えることで被食者より劣ったが,砂糖を餌料とした成虫の成虫挙動は被食者を餌料とした成虫のそれと同等であった(しかし,砂糖のみでは生殖は行えなかった)。幼虫挙動は被食者のみの食餌に比べて混合食餌で育てられた場合は大幅に高められた。混合食餌に砂糖を加えると被食者のみの食餌に比べて成虫挙動および生殖が著しく改善されたが,混合食餌に花粉を加えても同様のことは認められなかった。これらの結果はテントウムシ幼虫には成虫よりも厳密な栄養所要量があり,被食者以外の餌料は被食者のみの食餌を強化する独特の栄養素を提供することを示唆する。また単純な炭化水素は成虫挙動および生殖の両者を高めることができる重要な食餌成分であることも示唆するが,テントウムシ類に対して品質の異なる一連の被食者の種がこのデータベースにおいて評価されていることへの留意が重要である。ここに提示した文献レビューは被食者以外の餌料がテントウムシの栄養生態学における重要な要素であり,自然保護生物防除計画の成功に影響を及ぼす可能性をもつことを示唆する。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
分類
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異種生物間相互作用  ,  生物的防除  ,  昆虫・ダニによる植物被害 
タイトルに関連する用語 (5件):
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