抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,指向性アンテナの使用を仮定した指向性MAC(Medium Access Control)プロトコルが提案されている。従来の指向性MACプロトコルでは,理想的なアンテナビームパターンが仮定されていた。しかし,実際のアンテナを用いた場合,サイドローブ,バックローブ等のマイナーローブの存在により,理想アンテナでは考慮されていなかった問題が発生することが考えられる。本論文では,マイナーローブが存在するアンテナビームパターンを用いて既存のMACプロトコルを評価し,問題点を定量的に明らかにする。問題点として,NAV(Network Allocation Vector)が適切に設定されないために発生する四つの問題を明らかにし,それらの問題について考察する。続いて,指向性アンテナのマイナーローブを考慮した指向性MACプロトコルを提案する。提案方式では,指向性巡回受信,NAVリクエストフレーム送信により,周辺端末との衝突を回避する。シミュレーション評価により,理想的なアンテナビームパターンを仮定して設計された従来のMACプロトコルと比較し,提案方式のスループット性能が向上することを示す。(著者抄録)