抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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天然色素の染着における濃染固着助剤の効果を解明するための指針を得ることを目的として,セルロース系繊維に対する親和力が小さくて実用には供し得ない簡単な酸性染料を用いて濃染と固着の効果に関する検討を行った。基本的な知見を得るためにカチオン性高分子による前処理条件および典型的な酸性染料による木綿の染色とセロハンへの透過に関する実験を行った。濃染と固着の効果は,一定条件下での洗濯後の色濃度の多少と同時に固着率および濃染倍率が重要な用件となり,これらを染料の構造から考察すると,濃染と固着を左右する因子は染料分子のアニオン性,染料の分子サイズと形および無機性/有機性が重要なものと考えられた。これらの染料についての前処理と相対的親和力値との関係ではそれぞれの特徴が表れた。前処理剤濃度での相対的親和力値でその特徴が顕著であり,染料間の濃染固着効果を判定するには染料のこれらの値を比較すればおおよその見当をつけることができると考えられる。