抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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OKIでは,個の多様な行動ログを利用して,個の状況に応じた(コンテキストアウェアな)サービスを構築するためのUS-PALAエジンを開発している。このエンジンは,個の行動ログを分析し,行動予測,コンテキスト推定技術によってコンテキストアウェアなサービスを実現するものである。本稿では,US-PALAエンジンの概要と技術,および,US-PALAエンジンを活用したサービスプロトタイプについて紹介する。行動ログとは,過去から現時点までの個人のアクティビティの履歴であり,移動履歴,購買履歴,メール履歴,PC操作などの情報を含む。コンテキストとは,行動ログデータから得られる個人や環境の状況であり,ログデータをもとに意味づけしたものである。これに基づき,「個」別化サービスを単なるパーソナライズではなく,「個」のコンテキストを利用して必要なときに必要な情報や機能を提供するコンテキストアウェアなサービスと位置づける。US-PALAエンジンは,ベイジアンネットワーク技術と自然言語処理技術を利用する。ベイジアンネットワークは確率という枠組みによって,人の不確実な行動を柔軟に表現することを可能とする。もうひとつの技術的な特長は,自然言語処理および知識処理技術を統合している点である。これらにより,行動ログから行動モデルを構築する機能と,現在の条件から行動予測・コンテキスト推定を行う機能を実現する。