文献

J-GLOBAL ID：200902230968439712   整理番号：08A1025744

SPS法を用いた高密度石炭灰焼結体の試作および機械的特性

Mechanical Properties of High Dense Coal Fly-Ash Bulk Materials by Plasma Spark Sintering (SPS)

著者 (4件)： 金子玄洋 (島根大学総合理工学部) ,  長谷崎和洋 (島根大学総合理工学部) ,  中下明文 (中国電力株式会社) ,  角田秀昭 (中国電力株式会社)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 72  号： 10  ページ： 795-799 (J-STAGE)  発行年： 2008年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 石炭火力発電における石炭燃焼時に排出される石炭灰の多くは,大量利用可能なコンクリート中のセメント添加材として使用されているが,さらに付加価値の高い利用方法が求められている。本研究では,プラズマ焼結法(SPS)により石炭灰の焼結体を試作し,その機械的特性を評価した。1000°C,10分間の焼結により,2.4×103kg/m³の焼結密度を得た。三点曲げ強度,ヤング率はそれぞれ25.6MPa,23.0GPaであった。本焼結体は典型的なセラミックのワイブル係数を示した。全ての試験片において破壊起点は底面表面であり,内部欠陥起点は観察されなかった。破壊靭性値は0.61MPa・m^0.5,許容欠陥寸法は0.18mmと推定された。焼結体に含まれるボイドや未燃カーボンの悪影響はないことが明らかになった。

シソーラス用語： *石炭灰 ,  火力発電 ,  *リサイクル ,  資源再生 ,  付加価値 ,  放電焼結 ,  焼結体 ,  焼結性 ,  *機械的性質 ,  緻密化 ,  相対密度 ,  曲げ強さ ,  Young率 ,  係数 ,  破面 ,  亀裂発生 ,  破壊靱性 ,  長さ ,  許容量 ,  示差熱分析 ,  X線回折 ,  走査電子顕微鏡 ,  電子プローブX線分析 ,  押込硬さ ,  放電プラズマ焼結 ,  石炭火力発電 ,  Weibull係数 ,  亀裂長さ ,  *利用 ,  *再利用 ,  物 ,  *性質 ,  強度
準シソーラス用語： *SPS法

分類 (1件)： 石灰  (YC05030U)

引用文献 (13件)：

• LEE, S. H. Cement and Concrete Research. 2003, 33, 763-768
• ONER, A. Cement and Concrete Research. 2005, 35, 1165-1171
• BERRYMAN, C. Cement and Concrete Research. 2005, 35, 1088-1091
• MCCARTHY, M. J. Fuel. 2005, 84, 1423-1432
• IYER, R. S. Conservation and Recycling. 2001, 31, 217-228

タイトルに関連する用語 (6件)： SPS法 ,  高密度 ,  石炭灰 ,  焼結体 ,  試作 ,  機械的特性